2009年1月15日木曜日

Examiner’s annual income

昨日、ハワードとUSPTOに行ってきました。OAの面接審査です。審査はすこぶる順調に終わって、審査官と雑談。審査官は、経験9年のベテラン審査官。審査官には、junior examiner, primary examiner, supervisorの3種類があって、スーパーバイザになると、なんと20人から40人の審査官のチェックをするそうです。これはハワードの娘さんに聞いた話ですけど。彼女も審査官です。で、今日の審査官の話によると、審査官になって、5、6年すると、primary examinerになれるらしいのですけど、なんと年収170000ドルだそうです。日本の審査官より高いですよね。でもこちらのアトーニはもっと全然もらってますけど・・・。
I went to the USPTO with Howard to interview an examiner yesterday. As the interview was finished very smoothly, we had a chat with the examiner. He has about 9 years experience as an examiner and is a specialist. There are 3 kinds of examiners, a Junior Examiner, a Primary Examiner, and A Supervisor. If one becomes a Supervisor, he or she has to supervise about 20-40 examiners. I have heard it from a daughter of Howard. She is also an examiner. The examiner who we met today told me one can become a Primary Examiner after working about 6 years as an examiner, and one’s annual income is 170 thousand dollars!! It is much higher than that of an examiner in Japan. Furthermore, the attorneys in US can earn much more income.

2 件のコメント:

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はじめまして、こんにちは。
私はUSPTOの特許審査官です。

これは私にとってはやはり興味深い話なんですね。実はグーグルでZipcarについて調べようとして、こちらのブログに辿りつき、そして私の仕事に関するものが偶然出てきました。すごいですね。

それはそれで、噂は色々ありますが、実際のところ、審査官の年収はそんなに簡単なものじゃないんですよ。5、6年するとプライマリ(主任審査官)になれるというのは本当の事なんですが、そうなるとすぐ17万ドルを貰うわけじゃありません。

審査官の年収表を参照してください。
Special Salary Rate Table #0576
これを見て、まず気付くのは給与の上限です。審査官だけではなく、連邦公務員みんなの給与上限となります。今のところは(GS-15-7以上)$153,200ですね。それにしても、PTOにはボーナス制度もあり、よく働けば(いつもの割り当てより10,20,30%まで)、給与の9,10%までのボーナスも貰えます。ボーナスは給与外の収入とされますので、$153,200+10%=$168,520という最大年収が有り得ます。実は、そんな年収を貰っている審査官は殆んどいないらしいです。GS-15-7以上の人は殆んどスーパーバイザ又は上級管理者で、そのゲインシェアの大部分は部下によります。

そして昇進の事についてはもっと複雑なんですね。GS制はそんなに大変じゃないけど、プライマリへの道は色々あります。大雑把に言えば、大抵の審査官はGS-12になってから2年をかけて主任審査官になることができます。GS-7で入庁したら、よく働けば2年をかけて GS-12になれるので、4年だけでもプライマリになる人もいますが、5、6年のほうが普通なんです。主任審査官というのは署名権を持つ審査官であり、特許の許可(又は拒絶)を自分で判決する人なんです。物凄い権力ですね。それでも、いい給料を貰うには主任審査官になる必要も無いし、署名権無しにもかなり高いレベルに昇進できるらしいです。

弁理士と比べたら審査官の年収が少ないとは言うまでもない事なんですが、給与以外の考えるべき事もあります。退職年金、健康保険、有給休暇、在宅勤務など、そういう面ではUSPTOが最高です。それでも、昔からの問題は、審査官は経験を積もって、弁理士になって、別の事務所で高給与の職に就いてしまうので、PTOに残る主任審査官や管理者が少ないですよね。日本の特許庁もそうかもしれませんね。

まあ、今の話はただ氷山の一角にすぎないのですが、もう随分長くなっちゃいました。

これからもこのブログを読ませていただき、これからもどうぞよろしくおねがいします。



〜ダン